何気なく小皿に添えられている薬味。
控えめでありながら、意外にも重要な役目をもっている存在。
昔から「からみ、やくみも味のうち」といわれるように、薬味には、料理の風味を増し、食欲を起こすなどのはたらきがある。
また文字通り、毒消し効果もあることから、「加薬」ともいわれてきた。
このほかに、薬味を加えることで、そばのもつさまざまな効用を相乗的に高めたり、足りない栄養素を補給したりするなどのはたらきもある。
そばには代表的な薬味がいくつかある。
自分の好みに合わせて、薬味探しもまた楽しい。
■ネギ
麺類の薬味の代表格。
ネギに含まれる硫化アリルは、そばに含まれるピタミン3の吸収を高めてくれる。
■わさび
わさびの香気とからみには、消化を助け、強い防腐力や殺菌作用がある。
食べる直前にするのが効果的。
■大根おろし
おろしたての大根は、そばのもっている甘みを引き出すはたらきがあり、ピタミンCが豊冨。
毒消しの役割も。